Masukカオルは、俺の隣で、再び深い溜息をついた。
「はぁ……ユウくんも、あの噂聞いちゃったよね?」
その言葉に、俺は胸の奥がざわつくのを感じた。噂じゃなくて、俺はすぐそこで見てたんだけどな……。そう心の中で呟く。だが、ここで本当のことを言うわけにはいかない。もし嘘をつこうとしているなら、付き合っても同じように嘘をつくだろう。友人としての関係さえ、もう終わりだ。いっそ「俺、そこにいたから!」と言い放って、二度と彼女に関わらないようにするべきか。そんな考えが一瞬頭をよぎった。
カオルの瞳は不安そうに揺れていた。彼女が俺の反応を待っているのが痛いほど伝わってくる。俺は、嘘をつくべきか、それとも真実を告げるべきか、迷っていた。
「あぁー、まあな」
俺が曖昧な返事をすると、カオルはさらに深く、ため息をついた。
「はぁ……だよね。教室でバラされちゃったしね。もう最悪だよ」
いや、最悪だったのは俺の方だ。俺はそう心の中で叫んでいた。長年好きだった相手が、他の男と愛し合っている姿を見せつけられたんだ。こんな最悪なこと、あるかよ。俺は、やり場のない怒りと、どうしようもない悲しみが入り混じった感情を、必死で押さえ込んでいた。
カオルの言葉は、まるで他人事のように聞こえた。彼女にとっては、ただ単に噂が広まってしまったことが最悪な出来事なのだろう。その認識のずれが、俺の心にさらなる溝を刻んでいく。俺は、彼女の隣に座っているのに、その心はまるで遠い場所にいるかのようだった。
俺は何も言えず、ただ黙って、天井を見つめていた。
カオルは、もう一度大きなため息をついた。
「先輩とデートしてさぁ……遊園地とか買い物してご飯をおごってもらって……」
ぽつりぽつりと、壁や窓の外を眺めながら話し始めた。その横顔は、遠い記憶を辿っているかのようだ。俺は黙って耳を傾ける。カオルが語る先輩との思い出には、一切の嫉妬や不快感は湧かなかった。なぜなら、俺はその後の結果を知っているからだ。彼女が「レベルが違う」と言った相手との、浅はかな結末を。
「当たり前のようにさぁ……ホテルに誘われたんだけど、怖くて断って……」
再び深いため息をつき、カオルの瞳に影が落ちる。
「2回目のデートでもさ、当たり前のようにホテルに誘ってきて……断ったら怒っちゃって……」
彼女はそこで言葉を区切ると、俺の反応を伺うように、悲しそうな顔でちらりと横目で見てきた。
「散々おごって、断るのかよ!って言われてさ。それを聞いて、ああ、この人はわたしの体が目当てなんだって……」
カオルの声は震えていた。彼女の表情は、まるで一人でその辛い記憶を抱え込んできたかのように、憔悴しきっていた。その姿を見ていると、かつて彼女に抱いていた嫌悪感や怒りが、徐々に薄れていくのを感じた。彼女もまた、傷ついていたのだ。そして、その傷を誰にも言えずに、一人で抱え込んでいたのだろう。
カオルは、震える声で、すべてを吐き出すように語り始めた。
「昼休みにね……先輩が教室まで訪ねてきて、人気のない校舎裏に連れていかれたの。それで、無理矢理体を触られちゃって……キスされて……」
彼女の声は、途切れ途切れで、その時の恐怖を物語っていた。俺はただ黙って、その言葉の続きを待つ。
「拒否したんだけど。そうしたらさぁ、先輩が、『おごった金を返せよ!』とか……言われちゃって。それが怖くて、結局……エッチなことになっちゃった……」
その瞬間、俺の脳裏には、あの日の光景が鮮明に蘇った。俺が見ていたのは、そんな状況だったのか……? 呆然とする俺の横で、カオルはさらに言葉を続ける。
「まぁ、それから先輩には、わたし以外にも女の人がいっぱいいるって知って、やっぱりか……ってわかったの。でもね、エッチされてる時に浮かんだのが、ユウくんで……」
カオルは、そこで俺の目を見つめてきた。その瞳は、涙で潤んでいた。その視線は、俺に助けを求めるように、俺の心を深く揺さぶっていた。彼女が俺に、なぜ今、こんな話をしているのか。その真意を測りかねて、俺はただ黙って、その視線を受け止めることしかできなかった。
「申し訳ないなって……。やっぱり、わたし、ユウくんが好きだったんだなって、思ったの」
カオルの言葉に、俺の心臓は強く、そして痛く脈打った。頭の中が真っ白になり、俺は何も言葉を発することができなかった。彼女の告白は、俺がずっと待ち望んでいた言葉だった。だが、同時に、あまりにも残酷なタイミングで告げられたその言葉に、俺の心は混乱していた。
喜び、悲しみ、怒り、そしてどうしようもない戸惑い。あらゆる感情が、俺の胸の中で激しく渦巻く。俺は、ただ黙って、涙を流すカオルの姿を見つめることしかできなかった。
「も、もしだよ、もしよかったら……わたしと付き合ってくれるかな?こんな話をした後だけど、この機会を逃したら……わたし、多分一生後悔すると思って。言える機会は今しかないし……初エッチは……なくなっちゃったけど……ファーストキスはユウくんだよ」
「……え? う、うん。置いて行かないでね……」「は? 俺がアマネを置いて行くわけないだろ! ずっと一緒にいるって言っただろ」「……それ、言ったの……わたしだよ」 アマネは、俺との会話にも慣れてきたのか、ツッコミを入れてくるようになった。そんなアマネの様子が可愛くて、俺は嬉しくなった。 アマネは、俺の腕の中でキョロキョロと周りを見回していた。「どうした?」 俺が尋ねると、アマネは不安そうに俺の顔を見つめてくる。「……えっと……わたしのパンツがないの……」「あ、それ、大切な物だから俺のポケットにしまってあるわ……」 俺がそう答えると、アマネは目を丸くして、頬を真っ赤に染めた。「……え? 大切? わたしのパンツが?」 そりゃそうだろ。大切なアマネの物だし、大切な物に決まっている。人には見せたくないし、無くしたら困る。それに、トイレに直に置いておくのも汚れそうで抵抗があった。「そりゃそうだろ。大切なアマネの物だし。トイレに直に置いておくのも汚れそうで抵抗があったしな……」 俺がそう言うと、アマネは俺の胸に顔をうずめ、震える声で呟いた。「……ユウくん……ありがとね」 ま、自分の服はトイレの床に脱ぎ捨ててあるんだが。 俺たちは二人で服を着て、乱れた身だしなみを整え、最後に深くキスをした。「じゃ、ドアを開けるから」 俺がそう言うと、アマネは小さく頷き、緊張した顔で俺の腕を抱きしめた。 恐る恐るトイレのドアを開け、周りを見回すが人はいない。ホッとした俺は、何食わぬ顔をしてアマネを連れ、デートの続きを始めた。 その後、アマネとデパート
「あ、アマネが嫌じゃなかったらな」「……う、うん。……おねがい……。ユウくんが良ければ……」 アマネは、そう言って、俺の頭を優しく撫でた。俺は、そんなアマネの可愛らしさに、再び心を奪われた。「え? 俺が舐めたいから舐めてるんだろ。帰ったら楽しみが増えたな」 俺がそう言うと、アマネは小さく恥ずかしそうに頷いた。 アマネの可愛らしい言葉に、俺はニヤけてしまった。このまま彼女を抱きたいという衝動に駆られ、俺はアマネの耳元で囁いた。「ここで……挿れちゃって良いかな? ムリなら……おっぱい吸わせてくれるだけでいいから……一人でするから」 俺の方も限界だった。こんな状態じゃ、デートの続きは無理だ。息子は大きく硬くなり、ズボンが膨れ上がっている。「……一人で?」 俺の言葉に、アマネは可愛らしく首を傾げて、不思議そうな顔で呟いた。オナニーを知らないアマネは、男子が一人ですることも知らないのだろうか。「……うん。良いけど……ズボンは……脱いでね? たぶん……濡らしちゃうかも……だから」 アマネは、恥ずかしそうに顔を赤らめてそう言った。うわぁ……それって、俺が挿れてイキそうだってことだよな!? 俺は、アマネの言葉に興奮しながら、嬉しそうに頷いた。 アマネの言葉に興奮した俺は、服とズボンを脱ぎ、全裸になった。その姿を見たアマネは、顔を真っ赤にして両手で顔を覆った。「……わぁ……そこまで、脱がなくても……」 恥ずかしがってベビーベッドに座っているアマネに近づき、俺は優しくその唇を奪った。キスをしな
「イヤならやめるけど……」 俺がそう言うと、アマネは顔を上げ、潤んだ瞳で俺を見つめた。「いや……じゃない……けど、お風呂入ってない。ぬるぬるしてるし……」 アマネの「ぬるぬるしてる」という言葉を思い出すと、俺の頭の中には「くちゅくちゅ」と響いていた音が蘇ってきた。アマネの愛液か……美味しそうだな。 アマネは、恥ずかしさから顔を赤くして俯いていた。その様子が、俺の興奮をさらに煽る。俺は、アマネに近寄ると、座っているアマネのスカートをゆっくりと捲り上げた。「……きゃ、わぁ……や、やぁ……うぅぅ……んっ……」 アマネは、驚きと羞恥が入り混じったような声を漏らした。スカートを捲ると、昨夜とは違う、可愛らしい新しいクマさんパンツに履き替えているのが見えた。その可愛らしさに、俺の理性の箍は外れてしまった。 俺は、興奮を抑えきれずにスカートの中に潜り込むと、アマネのパンツへ頬ずりするように抱きしめた。 アマネは、確かに……恥ずかしそうに顔を赤くして、小さな声で言った。「いや……じゃない……けど、お風呂入ってない。ぬるぬるしてるし……」 俺は、その言葉を思い出して思わずニヤけてしまった。 パンツの確認をするだけなのに、お風呂に入っている必要なんてないし、濡れていても関係ないだろ。そう思った瞬間、俺はアマネの言葉の真意に気づいた。アマネは「ぬるぬるしてるけれど、俺に舐めてほしい」という願望を、羞恥心から遠回しに伝えているのだ。 そのことに気づくと、俺はアマネの健気で可愛らしい言葉と、その裏に隠された官能的な願望のギャップに、胸が締め付けられるような思いになった。 アマネは、スカートの中に潜
俺は、使用されたことなどないだろう子供用の小さなベッドに、軽く腰掛けた。アマネは、俺の膝の上にまたがるようにして抱きついたまま、自分の割れ目を俺の息子に押し当ててくる。 アマネは、俺の唇にキスをしてきた。ここまで積極的にキスをしてきたのは初めてだった。静かなトイレの中に、リップ音が響く。アマネは俺の唇を舐め、吸い付くようにキスをしてくる。その湿り気を帯びたエロい音に、俺はさらに興奮した。 アマネは、腰をくちゅ、くちゅ、と音を立てて動かし、息子を刺激してきた。ますます俺の息子は大きく硬くなり、ピクピクと反応する。その様子に、アマネは甘く熱い吐息を漏らし、俺の耳元で囁く。「んっ……んんぅ……。はぁっ、はぁ……っ、んっ……、ゆう、くん……すきぃ……」 その言葉は、俺の心を震わせた。アマネは、俺の息子を寂しがっているかのように、俺の息子に身体を押し付けてきた。 アマネの可愛らしい仕草と、潤んだ瞳で俺を見つめる様子に、俺は興奮を抑えきれなくなっていた。だが、ここはデパートの多目的トイレだ。いつ誰が来るか分からない。「早く出ないと……怪しまれちゃうからな」 俺は、アマネの髪を優しく撫でながら、そう囁いた。すると、アマネは俺の胸に顔をうずめたまま、分かりやすい残念さを滲ませた口調で呟いた。「……う、うん。……そうだよね」 俺は、そんなアマネの様子が愛おしくてたまらなくなり、彼女の背中を優しく撫でた。「いや、これは……デートを楽しむために一時的に……する……エッチだから。帰ったらゆっくりしような?」 普通なら引かれてしまいそうなセリフを言ってしまい、俺は言ってから不味いと思った。だが、アマネは俺の言葉を聞くと、顔を上げて俺を見つめた。その瞳は、なぜか嬉しそうに輝いている。
昨夜、カオルの母親からのメッセージを読み、俺はイチャイチャする気分になれなくなり、ほーッとしてしまった。きっと、アマネは俺がまだカオルに思いを寄せていると思っているという反応をしている。 アマネを抱きしめたまま、俺はアマネの耳元で優しく囁いた。「アマネは、どうしてほしい?」 俺の言葉に、アマネは俺の腕の中で顔を伏せたまま、震える声で囁き返した。「……カオルちゃんに……見つからないように、かくれようか?」 その言葉に、俺は胸が締め付けられるような思いになった。アマネは俺に気を遣って、カオルに見つからないようにしてくれようとしているのか。そんな気を遣わせてしまっていたのか。「それは、いやかな。……ちゅ、ちゅぅぅ」 俺はそう言うと、アマネの腰に手を回して抱き寄せ、その唇にキスをした。アマネの唇は、少し戸惑っているようだったが、すぐに俺のキスに応えるように、柔らかく重なった。「……んっ、んんっ……はぁっ、はぁ……。やぁ……」 アマネは、体をビクンッと震わせ、驚きと羞恥が入り混じったような声を漏らした。だが、アマネは自然と俺に腕を回し、俺のキスに応えるようにキスを返してきた。 俺がゆっくりと唇を離すと、アマネは視線をカオルの方へ向けて、小さく不安そうに呟いた。「見られちゃってるよ……」 俺はアマネの柔らかな頬を撫でながら答えた。「別にいいんじゃない……俺とカオルは完全に別れて他人同士だし」 俺の言葉を聞いたカオルは、悔しそうな顔をしてその場に座り込んでいた。それを見た彼氏が、慌てた様子でカオルに近寄っていた。 カオルに背を向け、俺はアマネに声をかけた。「じゃ、行こうか……」 俺の言葉に、アマネはニコッと笑顔を見せ、こくりと頷い
その様子が嬉しくてたまらない反面、少しだけ寂しくもなった。せっかくのお買い物デートで、アマネの好きな物の好みを知れるチャンスなのに……。俺は、アマネの気を惹こうと、アマネが少しでも目を留めた商品を見つけては、それについて話しかけた。「アマネ、これ可愛いな。お前に似合いそうだ」 俺がそう言って、アマネがチラッと見たクマのぬいぐるみを手に取ると、アマネはパッと俺の顔を見つめ、満面の笑みを浮かべた。俺の腕に絡みついたまま、ぎゅっと抱きついてくる。「……うん、可愛い。でも、わたしが欲しいのは……これ、じゃない……」 アマネは、俺の腕から離れまいとするように、更に強く抱きついてきた。俺は、その熱い視線に、ドキドキと胸が高鳴る。「じゃあ、アマネが欲しい物って、なに?」 俺がそう尋ねると、アマネは恥ずかしそうに頬を赤くさせ、俺の胸に顔をうずめた。「……ユウくん」 そう小さな声で呟き、俺の腕にすり寄ってきた。俺は、そんなアマネの可愛らしい仕草に、もうどうにかなってしまいそうだった。 俺は、アマネの言葉に混乱した。え? 俺、今……欲しいものを聞いたんだよな? 俺が欲しいって……なに? えっと……それ、嬉しいけど。嬉しいけど……どうすればいいんだ? そんなことをデパートのど真ん中で言われても、俺の頭に浮かぶものと言えば、昨夜、身体を重ね、俺を求めていたアマネの姿だけだった。 その考えは、俺の身体に瞬時に現れてしまい、息子が反応してしまう。アマネは俺の腕に顔をうずめたまま、俺の身体の変化に気づいたのか、嬉しそうな吐息を漏らした。俺は、その吐息に、さらに興奮を加速させられた。「え?」 思わず、俺はアマネに聞き返した。アマネは恥ずかしそうに頬を染め、上目遣いで潤んだ瞳を俺に向けてくる。その瞳から視線を逸らし、俺はアマネの濡れた艶やかな唇に移した。